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ひとはいくら食べても「餓死する」と感じている

  • 執筆者の写真: Sankirai
    Sankirai
  • 3月28日
  • 読了時間: 6分

ひとの体内のシステムは昔から大きく変わっていません。

それが良いこともあれば、逆に現代ならではの問題につながっていることもあります。


そのうちの一つに、「ひとはいくら食べても餓死すると感じている」というものがあります。

そのことについて今回はメカニズムを説明したいと思います。

ただ、多少専門用語などが入ってきてしまい、そもそも読む気が失せる方もいらっしゃると思います。


そのために、結論(何をすればいいのか)をちょー簡単にまとめておきます。


結論は、、、

食べ過ぎるとそれが身体にとってストレスとなる。

そのストレスが引き金で脂肪を蓄えやすくなってしまい、太っちゃうよ。

だから食べ過ぎるなよ。特に食べ過ぎを続けるなよ。


です。


ここからはそのメカニズムをより詳しく説明していきますので、興味のある方はぜひ興味が続くまで読んでください( `ー´)ノ


では参りますm(__)m


まず、血糖値とインスリンというものの関係について説明します。

・血糖値とは、血液中にどれだけグルコース(糖)があるのかの値です。

例えば、食後は食べた糖質が血液中に吸収されるので、血糖値が基本的に上がります。

・もうひとつ、インスリンとは、血糖値が上がったときにすい臓から分泌され、細胞や筋肉、肝臓にグルコースを取り込むためのホルモンです。

インスリンはいわば鍵のような役割で、細胞の門の鍵をインスリンが開けてくれるから血液中に増えたグルコースが細胞に取り込まれ、晴れて血糖値が下がるのです。


ちなみに細胞に取り込まれたグルコースはどうなるのかというと、ミトコンドリアによってATPというエネルギーになります。


これが正常なグルコース、血糖値、インスリンの主な働きです。


ここまでは大丈夫ですかね?(-"-)

分からなければググるかインスタのDMください('_')


では、ここからが本題ですが、食べ過ぎてしまった場合どうなってしまうのか?について書いていこうと思います。


先ほど言ったようにご飯を食べた直後は血糖値が上がるのですが、食べ過ぎた場合は「急上昇」します。(急上昇もいろいろと良くないとされています。)

その血液中にある大量のグルコースを減らそうと、これまた大量のインスリンが分泌されます。


ここで、インスリンについてもう少し詳しく説明します。

インスリンは、、、

①グルコースを細胞に取り込む。

②短期的なエネルギー貯蔵のためにグリコーゲン(今回はそーゆーものがあるんだ程度に流してもらって大丈夫です)として筋細胞(骨格筋)や肝細胞(肝臓)に。

③長期的なエネルギー貯蔵のために脂肪細胞へ。(皮下脂肪→内臓脂肪の順)


適度に食事がとれている場合、①と②が主にはたらき、③の脂肪が増えるシステムはあまり作動しません(要は太りづらいです)。


ではまず、食事が少ないとどうなるか?

グルコースは貴重なエネルギー源なので、大事なところに優先的に使われることになります。一番大事なもの、それは脳みそです。これが意外とグルコースを消費するのです。(だから頭を使うと体重が減るといわれたりしています。将棋の棋士さんなどは1対局で数キロ減ったりすることもあるそうです。)

ちょっと脱線しましたが、まず一番大事な脳に使われ、それでほとんどのグルコースを使ってしまうので、エネルギー効率のいい脂肪燃焼モードになります(脂肪を蓄えやすく、足りないとここから引っ張り出してくる)。

ここが大事なのですが、このとき細胞はインスリンを拒否っています(グルコースが血液中から細胞に入らないように)。なぜかというと、血液中のグルコースが減りすぎてしまう=脳のエネルギー源が減ってしまい大変!ということになるので、細胞や筋肉、肝臓に蓄えている余裕がないからです。


実はこれが昔のひと、狩猟や採集をして暮らしていた時代に培われたメカニズムです。

食料が基本的に不足しているストレス(餓死するかもしれないストレス)を感じるとこのようなモードになります。

このようなストレスにさらされると、身体は入って来たグルコースをできるだけエネルギー効率のいい脂肪細胞に変換し、脳が使えるよう、血液中にグルコースをためておこうとします。


ここまでが、食事が少ない人(足りない人)のメカニズムです。


では現代はどうでしょうか?

飽食の時代と言われ、基本的には食べるものであふれていて、かつ、食べ過ぎてしまっているひとが多くなってきています。

たくさん食べてしまうとどーなってしまうのか?

当然身体には大量のグルコースが血液中に流れ込んできてしまいます。

それが、身体にとってはストレスと感じられます。

問題は、身体はこのストレスを餓死するかもしれないストレスととらえてしまうことです。

(身体のストレスに対するシステムはまだ昔のままということですね)

最初は通常の働き、細胞や筋肉、肝臓にグルコースが取り入れられるのですが、食べ過ぎが続いてしまうと、細胞がインスリンを拒否ってしまい、脂肪組織に優先的に取り入れられ、かつ、血液中に脳が使うためのグルコースが残されることになります。

(太って、血糖値↑)

食事が少ないときのエネルギーを貯めておこうとする反応が、食べ過ぎが続いた場合でも起こってしまうということです。当然入ってくるエネルギーは食べ過ぎている人の方が多いので、より太ってしまうということです。


これが、いろいろなリスクにつながる内臓脂肪の蓄積にもつながります。

そして、細胞でグルコースを待っているミトコンドリアも働けなくなるので、エネルギー産生が減り、しかも血液中の余ったグルコースの処理のために炎症が起きやすくなってしまいます。


ようするに、食べ過ぎを続けてしまうと、

・内臓脂肪は増える

・糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、心筋梗塞脳梗塞などなどのリスク↑

・疲れやすくなる

ということになります。


あ、あと当然太りやすくなります。


食べ過ぎてしまうとこのようなメカニズムでいろいろな良くないことが起こってしまう、

そこまで理解していると、自然と怖くてたまには節制しようと思っていただけるのではないでしょうか(笑)


冗談抜きで普段腹8分目を心がけるだけでも大きな変化が見込めますので、今食べ過ぎてしまっているなという方はぜひ、頭の片隅といわず、ど真ん中に入れといてください。


改めてになりますが、わからないことがあればググっていただくかインスタのDM下さい(笑)


以上、食べ過ぎは良くないよ!という話でした。(笑)

結論はとても当たり前のようですがメカニズムまで理解していただけるとより腹落ちして気を付けられるのではないかという思いでだらだらと書いてみました。

ひとりでもやばい!気を付けなくては!となっていただけることを期待していますm(__)m


では、また次のブログでお会いしましょう(-"-)

 
 
 

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